內容簡介
內容簡介 日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で父と夫は国を去り、やがて愛雪も夫を追って日本へ渡る。「良妻賢母」の価値観を教え込まれた愛雪は、その通りに家の仕事をこなし、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも実業家として道を切り拓き強く生きた。そして晩年、家族を陥れた意外な真実を知る……。数々の歴史ノンフィクションを手掛けた陳柔縉ならではの、歴史の細部まで描き込んだ生き生きとした筆致。実在の人物・郭孫雪娥をモデルとしつつ、虚構を交えながら女性の視点で台湾の現代史を問い直す歴史小説。装幀:佐野裕哉 装画:原倫子蔡英文・前総統推薦!「この小説は、高雄港を舞台とし、女性の視点を通して現代台湾の100年にわたる流転が丁寧に描かれている。 ぜひご一読を!」――蔡英文氏Facebookより「どのようにして革命家の妻が、世で言う「良妻賢母」を全うし、さらにその枠を飛び出して自分の名前で生きるようになったのかを書きたいと思った。それだけではない。日本統治時代の高雄港、高女世代、そして台湾の百年の移り変わりを書きたいと思うようになっていた。」――「著者あとがき」より 日本統治下の台湾に生まれ、戦後は日本に渡り台湾独立運動に奔走する夫を支えつつ、自らも経営者として活躍した女性を描く歴史小説。
作者介紹
作者介紹 陳柔縉1964年、台湾・雲林生まれ。台北第一女子高級中学、台湾大学法律学系を卒業後、日刊紙『聯合報』、週刊誌『新新聞』で政治記者を経て独立。『私房政治』『総統的親戚』など政治関連の著作で執筆活動を始め、2005年に日本統治下台湾の近代化の歩みを『台灣西方文明初體驗』として発表し、同年台湾出版界で栄誉ある金鼎獎を受賞。2009年、『人人身上都是一個時代』(邦訳:『日本統治時代の台湾――写真とエピソードで綴る1895~1945』PHP研究所、2014年)で再び同賞を受賞。また、ブックライターとして2006年に出した『宮前町九十番地』(邦訳:『国際広報官 張超英――台北・宮前町九十番地を出て』まどか出版、2008年)で中國時報開卷好書獎を受賞。歴史ノンフィクション作品を中心に発表してきたが、2020年、『大港的女兒』(邦訳:『高雄港の娘』)で小説デビュー。2021年10月に逝去。邦訳は他に『台湾博覧会1935 スタンプコレクション』(東京堂出版、2020年)。田中美帆1973年、愛媛県生まれ。大学卒業後、出版社で編集者として勤務。2013年に語学留学のため渡台し、翌年、台北人の夫と結婚。2016年上阪徹のブックライター塾3期修了。2017年からYahoo! ニュースエキスパートオーサー。2021年台湾師範大学台湾史研究所修了。修士論文「移動與境界--臺北高校生・入管官僚竹?昭太郎的記憶分析(移動と境界--臺北高校生・入管官僚 竹内昭太郎の記憶を辿る)」。公式サイトはnote「台湾ひとり研究室」。