內容簡介
內容簡介 伊藤若冲やアルチンボルド、アンディ・ウォーホルやエリック・サティ、ルイス・キャロルやコナン・ドイルらが生み出した文化には、時と場所を越えて不思議な共通点がある。ぴったりとはまらない人々がつくる、ぴったりとはまる文化とはどのようなものか。文化史の地層から「自閉文化」の鉱脈を掘り起こし、リアリズムと合理性に依存する「健常」で「定型」な近代を問い直す。本書より――自閉症的であることは、何かの単純な欠如(例えば、社会性の欠如)ではなく、「健常」とは別様の一形態と見た方が適切なのではと考えてみたいのです。…そのような見方によって、障害者としての「生きづらさ」が解消するわけではありませんが、生きづらさを一つの文化として昇華させることもありうるように思えます。生きづらさ自体は容易には他者から共感されません。しかし、生きづらさとともに生み出された文化ならば、ある種の共感を呼び覚ましやすいという潜在力を持つのではないでしょうか。 伊藤若冲、チューリング、ウォーホル、エリック・サティ、グレン・グールド……文化史の地層から「自閉文化」の鉱脈を掘り起こす。
作者介紹
作者介紹 竹中 均1958年生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専修卒業、大阪大学大学院人間科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(人間科学)。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻は理論社会学、比較社会学。著書として、『柳宗悦・民藝・社会理論──カルチュラル・スタディーズの試み』明石書店、1999年、『精神分析と社会学──二項対立と無限の理論』明石書店、2004年、『自閉症の社会学──もう一つのコミュニケーション論』世界思想社、2008年、『精神分析と自閉症──フロイトからヴィトゲンシュタインへ』講談社、2012年、『自閉症とラノベの社会学』晃洋書房、2016年、『「自閉症」の時代』講談社、2020年、がある。