風立ちぬ
作者 | 堀辰雄 |
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出版社 | 時報文化出版企業股份有限公司 |
商品描述 | 風起了 (有聲版):堀辰雄中期代表作宮崎駿動畫《風立ちぬ》以之為依託的原著小說村上春樹《1Q84》簡體中文版譯者施小煒翻譯日文全文標註假名,日漢對照每本書配有獨立QR碼 |
作者 | 堀辰雄 |
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出版社 | 時報文化出版企業股份有限公司 |
商品描述 | 風起了 (有聲版):堀辰雄中期代表作宮崎駿動畫《風立ちぬ》以之為依託的原著小說村上春樹《1Q84》簡體中文版譯者施小煒翻譯日文全文標註假名,日漢對照每本書配有獨立QR碼 |
內容簡介 堀辰雄中期代表作宮崎駿動畫《風立ちぬ》以之為依託的原著小說村上春樹《1Q84》簡體中文版譯者施小煒翻譯日文全文標註假名,日漢對照每本書配有獨立QR碼,讀者以「花梨閱讀APP」掃描QR碼收聽日語全文朗讀音頻在僻靜山林的療養院中,「我」陪伴著身患絕症的未婚妻節子,感受著生的幸福與愛的純潔和永恆,度過了節子人生的最後幾個月。 在與世隔絕的八岳山麓,拋棄俗世的喧囂,他們的生命中只餘下彼此。愛情在這至美之景中愈發深邃。他們共同體味著生之幸福,又為這幸福染有死亡的陰影而悲愴…超於生,穿越死,貫穿愛。
作者介紹 ■作者簡介堀辰雄1904~1953,日本小說家,昭和初期的新心理主義的代表作家,是芥川龍之介唯一的弟子。他受西歐心理主義文學的影響,擅長人物心理描寫,尤其擅長描寫人物面對死亡時敏感纖細的內心感受,讓讀者從中感受到看似柔弱的生命中蘊涵的無與倫比的韌性。1930年以小說《神聖家族》登上文壇。1938年以自身經歷為基礎創作小說《風起了》。1941年小說《菜穗子》獲中央公論文藝獎。代表作有《神聖家族》《美麗村莊》《風起了》《菜穗子》等。■譯者簡介施小煒畢業於復旦大學外文系日本語言文學專業,畢業後留校任教。後留學於日本早稻田大學大學院日本文學研究科,並執教於日本大學文理學部。 主要譯著有村上春樹《當我談跑步時我談些甚麼》《1Q84》《天黑以後》《沒有色彩的多崎作和他的巡禮之年》等作品的簡體中文版,以及川上弘美《老師的提包》簡體中文版等多部譯著。
產品目錄 序曲 序曲春 春風立ちぬ 風起了冬 冬夜 夜死のかげの谷 死蔭谷
書名 / | 風起了 (有聲版) |
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作者 / | 堀辰雄 |
簡介 / | 風起了 (有聲版):堀辰雄中期代表作宮崎駿動畫《風立ちぬ》以之為依託的原著小說村上春樹《1Q84》簡體中文版譯者施小煒翻譯日文全文標註假名,日漢對照每本書配有獨立QR碼 |
出版社 / | 時報文化出版企業股份有限公司 |
ISBN13 / | 9789888466559 |
ISBN10 / | 9888466550 |
EAN / | 9789888466559 |
誠品26碼 / | 2681701136007 |
頁數 / | 216 |
開數 / | 32K |
注音版 / | 否 |
裝訂 / | H:精裝 |
語言 / | 95:中 日對照 |
級別 / | N:無 |
最佳賣點 : 宮崎駿動畫《風立ちぬ》以之為依託的原著小說
村上春樹《1Q84》簡體中文版譯者施小煒翻譯
閱讀小說,學習日文讀聽能力
日文全文標註假名,日漢對照
每本書配有獨立QR碼,讀者以「花梨閱讀APP」掃描QR碼收聽日語全文朗讀音頻
內文 : 序曲
それらの夏の日々、一面に薄の生い茂った草原の中で、お前が立ったまま熱心に絵を描いていると、私はいつもその傍らの一本の白樺の木蔭に身を横たえていたものだった。そうして夕方になって、お前が仕事をすませて私のそばに来ると、それからしばらく私達は肩に手をかけ合ったまま、遥か彼方の、縁だけ茜色を帯びた入道雲ぐものむくむくした塊りに覆われている地平線の方を眺めやっていたものだった。ようやく暮れようとしかけているその地平線から、反対に何物かが生まれて来つつあるかのように……
そんな日の或る午後、(それはもう秋近い日だった) 私達はお前の描きかけの絵を画架に立てかけたまま、その白樺の木蔭に寝そべって果物を齧じっていた。砂のような雲が空をさらさらと流れていた。そのとき不意に、何処からともなく風が立った。私達の頭の上では、木の葉の間らちらっと覗いている藍色が伸びたり縮んだりした。それと殆んど同時に、草むらの中に何かがばったりと倒れる物音を私達は耳にした。それは私達がそこに置きっぱなしにしてあった絵が、画架と共に、倒れた音らしかった。すぐ立ち上って行こうとするお前を、私は、いまの一瞬の何物をも失うまいとするかのように無理に引き留めて、私のそばから離さないでいた。お前は私のするがままにさせていた。
風立ちぬ、いざ生きめやも。
ふと口を衝いて出て来たそんな詩句を、私は私に靠れているお前の肩に手をかけながら、口の裡で繰り返していた。それからやっとお前は私を振りほどいて立ち上って行った。まだよく乾いてはいなかったカンヴァスは、その間に、一めんに草の葉をこびつかせてしまっていた。それを再び画架に立て直し、パレット・ナイフでそんな草の葉を除りにくそうにしながら、
「まあ!こんなところを、もしお父とう様にでも見つかったら……」
お前は私の方をふり向いて、なんだか曖昧な微笑をした。
「もう二に三日したら、お父様がいらっしゃるわ」
或る朝のこと、私達が森の中をさまよっているとき、突然お前がそう言い出した。私はなんだか不満そうに黙っていた。するとお前は、そういう私の方を見ながら、すこし嗄れたような声で再び口をきいた。
「そうしたらもう、こんな散歩も出来なくなるわね」
「どんな散歩だって、しようと思えば出来るさ」
私はまだ不満らしく、お前のいくぶん気づかわしそうな視線を自分の上に感じながら、しかしそれよりももっと、私達の頭上の梢が何とはなしにざわめいているのに気を奪られているような様子をしていた。
「お父様がなかなか私を離して下さらないわ」
私はとうとう焦れったいとでも云うような目つきで、お前の方を見返した。
「じゃあ、僕達はもうこれでお別れだと云うのかい?」
「だって仕方がないじゃないの」
そう言ってお前はいかにも諦め切ったように、私につとめて微笑んで見せようとした。ああ、そのときのお前の顔色の、そしてその唇の色までも、何と蒼ざめていたことったら!
「どうしてこんなに変っちゃったんだろうなあ。あんなに私に何もかも任せ切っていたように見えたのに……」私は考えあぐねたような恰好で、だんだん裸根のごろごろし出して来た狭い山径を、お前をすこし先にやりながら、
いかにも歩きにくそうに歩いて行った。そこいらはもうだいぶ木立が深いと見え、空気はひえびえとしていた。ところどころに小さな沢が食いこんだりしていた。突然、私の頭の中にこんな考えが閃いた。お前はこの夏、偶然出逢った私のような者にもあんなに従順だったように、いや、もっともっと、お前の父や、それからまたそういう父をも数に入れたお前のすべてを絶えず支配しているものに、素直に身を任せ切っているのではないだろうか?……「節子!そういうお前であるのなら、私はお前がもっともっと好きになるだろう。私がもっとしっかりと生活の見透しがつくようになったら、どうしたってお前を貰いに行くから、それまではお父さんの許に今のままのお前でいるがいい……」
そんなことを私は自分自身にだけ言い聞かせながら、し
かしお前の同意を求めでもするかのように、いきなりお前の手をとった。お前はその手を私にとられるがままにさせていた。それから私達はそうして手を組んだまま、一つの沢の前に立ち止まりながら、押し黙って、私達の足許に深く食いこんでいる小さな沢のずっと底の、下生の羊歯などの上まで、日の光が数知れず枝をさしかわしている低い灌木の隙間をようやくのことで潜り抜けながら、斑らに落ちていて、そんな木こ洩れ日がそこまで届くうちに殆んどあるかないか位になっている微
風にちらちらと揺れ動いているのを、何か切ないような気持で見つめていた。
それから二三日した或る夕方、私は食堂で、お前がお前を迎えに来
きた父と食事を共にしているのを見出だした。お前は私の方ほうにぎごちなさそうに背中なかを向けていた。父の側にいることがお前に殆んど無意識的に取らせているにちがいない様子や動作は、私にはお前をついぞ見かけたこともないような若い娘のように感じさせた。
「たとえ私がその名を呼んだにしたって……」と私は一人でつぶやいた。「あいつは平気でこっちを見向きもしないだろう。まるでもう私の呼んだものではないかのように……」
その晩、私は一人でつまらなそうに出かけて行った散歩からかえって来てからも、しばらくホテルの人けのない庭の中をぶらぶらしていた。山百合が匂っていた。私はホテルの窓がまだ二つ三つあかりを洩らしているのをぼんやりと見つめていた。そのうちすこし霧がかかって来たようだった。それを恐れでもするかのように、窓のあかりは一つびとつ消えて行った。そしてとうとうホテル中がすっかり真っ暗になったかと思うと、軽いきしりがして、ゆるやかに一つの窓が開いた。そして薔薇色の寝衣らしいものを着た、一人の若い娘が、窓の縁にじっと凭りかかり出した。
それはお前だった。……
お前達が発って行ったのち、日ごと日ごとずっと私
わたしの胸をしめつけていた、あの悲しみに似たような幸福の雰囲気を、私はいまだにはっきりと蘇らせることが出来る。
私は終日、ホテルに閉じ籠っていた。そうして長い間お前のために打棄って置いた自分の仕事に取りかかり出た。私は自分にも思いがけない位、静かにその仕事に没頭することが出来た。そのうちにすべてが他の季節に移って行った。そしていよいよ私も出発しようとする前日、私はひさしぶりでホテルから散歩に出かけて行った。
秋は林の中を見ちがえるばかりに乱雑にしていた。葉のだいぶ少なくなった木々は、その間から、人けの絶えた別荘のテラスをずっと前方にのり出いた。菌類の湿っぽい匂いが落葉の匂いに入りまじっていた。そういう思いがけない位の季節の推移が、― お前と別れてから私の知らぬ間にこんなにも立まった時間というものが、私には異様に感じられた。私の心の裡の何処かしらに、お前から引き離されているのはただ一時的だと云った確信のようなものがあって、そのた
めこうした時間の推移までが、私には今までとは全然異った意味を持つようになり出したのであろうか?……そんなようなことを、私はすぐあとではっきりと確
かめるまで、何やらぼんやりと感じ出していた。
私はそれから十数分後、一つの林の尽きたところ、そ
こから急に打ちひらけて、遠い地平線までも一帯に眺められる、一面に薄の生い茂った草原の中に、足を踏み入れていた。そして私はその傍らの、既に葉の黄いろくなりかけた一本の白樺の木蔭に身を横たえた。其処は、その夏の日々び、お前が絵を描いているのを眺めながら、私がいつも今いまのように身を横たえていたところだった。あの時には殆んどいつも入道雲に遮られていた地平線のあたりには、今は、何処か知らない、遠くの山脈までが、真っ白な穂先をなびかせた薄の上を分けながら、その輪廓を一つ一つくっきりと見せていた。
私はそれらの遠い山脈の姿をみんな暗記してしまう位、じっと目に力を入れて見入っているうちに、いままで自分の裡に潜んでいた、自然が自分のために極めて置いてくれたものを今こそ漸っと見出したと云う確信を、だん
だんはっきりと自分の意識に上らせはじめていた。……
序曲
那些連綿夏日,當你站在遍地芒草叢生的草原中聚精會神地作畫,我便總是橫身斜躺在近旁的一株白樺樹蔭裡。於是到了黃昏時分,你擱下畫筆來到我的身畔,隨之便會有一段時間,我們倆伸手摟著彼此的肩膀,極目遠眺天際那唯獨周緣鑲著茜紅色的大團積雨雲覆蓋下的地平線。從暮色蒼茫的地平線邊,彷彿反倒有某種生命正待降生一般……
就在這樣的一個午後,(那是一個已近秋令的日子)我們倆將你畫了半截的畫作竪在畫架上,躺在那棵白樺樹蔭裡啃著水果。流沙般的雲彩拂掠過蒼穹。這時,忽然一陣風不知從何處吹來。我們的頭頂上,在枝葉間偶一探臉的那一抹湛藍忽而舒展忽而收捲。幾乎與此同時,我們聽見草叢裡傳來了呯的一聲物體倒地的聲響。好像是我們扔在那裡不顧的油畫連同畫架一道摔倒的響聲。你便想立即起身前去,我卻硬將你一把拉住,不放你離開我的身畔,彷彿不願失去眼前這一瞬間裡的某樣東西似的。你則聽任我如此施為。
風乍起。合當奮意向人生。
我將手搭在偎依著我的你的肩頭,口中反覆吟誦著這行陡然脫口而出的詩句。然後你終於掙脫我,起身離去。尚未乾透的畫布在此期間已然黏滿了草葉。你一面將它重新竪在畫架上,用調色刀艱難地剔除那些草葉,一面說道:
「這可好,要是叫父親瞧見了……」
你扭過臉來望著我,露出略帶曖昧的微笑。
「再過兩三天,父親就要來啦!」
一日清晨,我們徜徉在森林間,你突然這麼開口說道。我彷彿不悅似的沉默不言。於是你望著我這副神態,聲音微微有些喑啞地,再度開口道:
「那樣的話,像這樣的散步也不成啦。」
「甭管像怎樣的散步,只要想,就能夠成。」
我似乎猶自心存不悅,分明感受到你不無憂戚的目光落在我身上,卻裝出一副更為我們頭頂上樹梢間那毫無來由的喧呶聲奪去了注意力的模樣。
「父親可是不會讓我離開他的喲。」
我終於按捺不住,用差不多可算是焦灼的眼神,回視你:
「那就是說,咱倆這就得分道揚鑣嘍?」
「這不是沒有辦法嗎?」
說罷,你似乎萬念俱灰,努力要衝我做出微笑的模樣。啊啊,那時候你的面色,甚至連你的唇色,都是何等蒼白!
「怎麼變化會如此之大呢?看上去明明是把一切悉數交託給了我的樣子嘛……」
我滿臉的百思不解,沿著裸露的樹根愈來愈多的狹仄山道,讓你走在數武之前,步履維艱地走去。那一帶看來已入叢林深處,空氣冷森森的。隨處可見小小的水澤侵蝕進林間來。突然,我的腦海中閃過這樣一個念頭:你會不會就像對待我這個今年夏天才偶然相逢的人也這般溫順一樣— 不,甚或更有過之— 對你的父親,以及也包括你父親在內的、始終支配著你一切的人們,也百依百順呢?……「節子!如果你當真是那樣一個人,我大概會更加喜歡你吧。等到我的生活前景再穩定一些,我非去迎娶你不可,而在那之前,你就待在你父親的身邊,就像現在這個樣子便好……」
這些話,我只說給了自己一人聽,卻彷彿要徵求你同意似的,猛然抓住你的手。你便聽由我抓著它。然後我倆就這麼手牽著手,佇立在一灣水澤前,默默無言,心情黯淡地凝視著陽光穿過無數枝條葳蕤縱橫的低矮灌木間隙,最終斑斑點點地抵落在小小水澤最底處叢生於樹木下的蕨類之上。這枝葉間泄露的縷縷陽光直至抵落那裡之前,始終在似有似無的微風中搖曳不止。
又過了兩三日之後的一個傍晚,我在餐廳裡找到了正在共進晚餐的你和前來接你回家的父親。你笨拙地將後背對著我。守在父親身畔時你差不多是無意之間流露出的神態和舉止,讓我感覺到你彷彿是一個我從未謀面的陌生女郎。
「就算我呼喚她的名字……」我自言自語道,「大概那丫頭也會毫不在乎地對我不理不睬吧。好像根本就不是我在呼喚她一般……」
那一晚,我百無聊賴地獨自出門散步歸來後,又在旅舍闃然無人的庭院裡久久徊徨。天香百合香氛飄溢。我茫然凝望著旅舍兩三隻猶自燈光漏泄的窗戶。須臾,似乎有霧靄冉冉升起。彷彿是對它心存畏懼似的,窗口的燈光一盞盞地熄滅了去,於是整座旅舍終於沉入一片漆黑之中。就在這時,傳來吱呀一聲輕響,一頁窗扇緩緩開啟,只見一個身著薔薇色睡衣似衣物的妙齡女郎憑窗靜立。那便是你……
我至今依然能夠清晰地回憶起你們離去之後,日復一日始終壓迫著我心靈的、那種類乎哀傷的幸福氛圍。
我終日在旅舍裡閉門索居,並且重新拾起為了你的緣故而拋擲已久的工作。連自己都沒有意料到,我居然能夠那般平靜地埋頭工作。未幾,一切都移徙進入了另一季節,而就在自己也行將啟程離去的前一日,我時隔多日之後出門散步去了。
秋,令林中變得雜亂紛紜、面目全非。殘葉稀疏的樹木從其枝丫間,讓人去樓空的別墅露台探身展露在迢迢的前方。菌類潤濕的氣味羼雜在落葉的氣味裡。這出人意料的季節推移, — 自與你一別之後,光陰不知不覺之中消逝如飛,令我難禁異樣之感。是否在我心中存在著某種確信,覺得我與你被生生拆散只是一時之厄,因而就連這樣的時光流逝,於我而言也變得擁有了與迄今全然不同的意義?……對此,在稍後不久我徹底究明之前,一直就已隱隱約約地有所感知。
十多分鐘後,我走到叢林的盡頭,踏入芒草遍野叢生的草原之中,面前豁然開朗一覽無餘,連遙遠的地平線也盡收眼底。於是我在一旁葉片已然發黃的一株白樺樹蔭裡橫身躺下。此地就是這年夏日裡,我像此刻一樣斜躺著看你作畫的去處。當時幾乎始終遮蔽在積雨雲後的地平線上,如今卻連不知其名的遙遠山脈,也撥開搖曳不已的芒草梢尖上的蒼穹,將其輪廓一一清晰地顯現了出來。